もし、
いいねやフォロワーの数が
増えることだけを目的に
絵を投稿しているなら──
少しだけ、立ち止まってください。

極端な言い方をします。
その状態のままなら、
<<今すぐSNSはやめたほうがいい。>>
これは、才能の話でもありません。
努力が足りないという話でもありません。
ただ一つ、
創作のゴールをSNSの中に
置いてしまっている。
それだけの事です。

SNSで絵を投稿していると、
どうしても数字が目に入ります。
いいねの数
フォロワーの増減
他の人の伸びている投稿
気づけば、
「どうしたら伸びるか」
「どうしたら評価されるか」

絵を描く理由が、
少しずつ
“誰かに届くかどうか”ではなく
“どれだけ反応が返ってくるかどうか”
に変わっていく。
このように、
あなたの創作活動のゴールが
“SNSでの繋がり”そのものに
なってしまった瞬間、

絵は、
人と繋がる手段ではなく、
評価を集める道具になります。
だから必要になるのが、
SNSの外にある、もう一つのゴールです。
数字ではなく、
アルゴリズムでもなく、
たった一人と、ちゃんと向き合うゴール。
それが僕にとって
「絵を売る」という選択でした。

僕は子供の頃から絵を描くのが好きでした。
あなたも、子供の頃は
ただ絵を描くのが楽しかったはずです。
上手いとか、下手とか、
評価されるとか、されないとか。
そんなことは考えずに、
描いている時間そのものが好きだった。
誰かに見てもらえたら嬉しい。
それくらいの、純粋な気持ちだったはずです。

そして今、
大人になっても絵を描き続けている
あなたは、本当にすごいと思います。
仕事が終わって、
疲れた体で、
それでも時間を作って描いている。
それだけで、
胸を張っていい。
……でも、現実はどうでしょう。

投稿しても、反応は少ない。
思ったほど、いいねはつかない。
最初は「まあ、こんなものか」
と思っていても、
それが何週間、何ヶ月と続くと、
だんだん心に影が差してきます。
「……自分の絵って、価値ないのかも」
口には出さなくても、
その言葉が、頭の中に残り続ける。

不安。
焦り。
このまま続けて意味があるのだろうか、
という疑問。
すると、行動も少しずつ変わっていきます。
流行っている絵柄を真似してみたり。
無理に毎日投稿してみたり。
本当はピンと来ていない表現も、
使ってみたり。
「伸びるなら、仕方ないよな」
そう自分に言い聞かせながら。

でも、不思議なことに、
状況はあまり変わらない。
むしろ、
描くこと自体が、だんだん苦しくなっていく。
気づけば、
自分が何を描きたかったのかすら、
分からなくなっている

でも、これは
あなたが弱いからでも、
才能がないからでもありません。
これは、本当によくある話です。
実は昔の僕も、
仕事が終わって、
疲れた体で帰宅して、
夜に絵を描いてはSNSに投稿する。

いいねがついた日は、
少しだけ救われた気持ちになる。
でも、次の日にはもう誰も反応していない。
フォロワーは増えない。
依頼なんて、もちろん来ない。
「このまま続けて、意味あるのかな」
「自分だけが、取り残されている気がする」
そんなことを、何度も考えました。
それでも、
あるとき、はっきり思ったんです。

「このまま何も考えずに続けても、
きっと何も変わらない」
「変わるなら、今しかない」
とはいえ、
急に何かができたわけじゃありません。
ビジネスの知識もない。
絵の売り方も分からない。
誰に聞けばいいかも分からない。
だから最初は、
小さなところからでした。

・誰のために描いているのかを考えた
・「いいね」じゃなく「届く」を意識した
・投稿だけで終わらせず、
人と会話するようにした
たったそれだけです。
すると、
本当に小さな変化が起きました。
「この雰囲気、好きです」
「絵の依頼お願いできますか?」

初めて届いた、
たった一通のDM。
金額も小さくて、
不安も大きかった。
でもそのとき、
はっきり分かったんです。
ああ、これが
「ホントに繋がる」ってことなんだと。

そこから、
一気に人生が変わったわけじゃありません。
でも、
同じ毎日ではなくなりました。
考え方が変わり、
行動が変わり、
少しずつ流れが変わっていった。
今では、
「どうすれば比べ合わずに済むか」
「どうすれば人とちゃんと繋がれるか」
自分なりに、
言葉にできるようになりました。

特別な才能があった
わけでもありません。
最初から上手くいっていた
わけでもありません。
ただ一つ違ったのは、
SNSの中に理想を求めなかったことです。
ここで言っておきたいことがあります。

もしあなたが、イラスト販売で
「楽してお金を稼ぎたい」
「とにかくSNSでバズれれば何でもいい」
そう思っているなら、
このブログは、ここで閉じてください。
そうではなくて、
絵を通して誰かと繋がりたい。
自分の表現を、ちゃんと誰かに届けたい。
そう思っているなら、
この先は、きっと無駄になりません。

結論から言います。
SNSでの繋がりを、
ゴールにしてはいけません。
これは、
多くの絵描きさんが
まじめに取り組んでいるからこそ
気づきにくい落とし穴です。
SNSが悪いからでも、
あなたの向き合い方が
間違っているからでもありません。
ただ一つ、
多くの人が気づかないまま、
ゴールの置き場所を間違えてしまうのです。

理由は、とてもシンプルです。
SNSでの繋がりは、
本質的に「比べ合い」が
生まれやすいからです。
本来、
SNSは「人と出会う場所」でした。
誰かの表現に触れ、
共感し、繋がるための場所です。
でも、気づかないうちに、
それは「評価される場所」
に変わっていきました。

いいねの数。
フォロワーの数。
どれだけ続けても、
必ず自分より数字を持っている人が
目に入る。
すると、
「自分はまだ足りない」
「もっと伸びなきゃ意味がない」

そんな考えが、
いつの間にか当たり前になっていきます。
これは意志の弱さでも、
考え方の問題でもありません。
無意識に他人と自分を並べて見てしまう
ように最初から設計されている構造なのです。

一方で、
本当にあなたを前に進めてくれるのは、
人と人との繋がりです。
それは、
お互いに助け合う関係。
あなたが必要とされ、
それに応え、
「ありがとう」が生まれる関係。
ここには、
数字では測れない価値があります。

そしてその手応えこそが、
「自分の絵が、誰かの人生の一部になった」
という実感を、確かに残してくれます。
具体的に、イメージしてみてください。
ただ、絵をSNSに投稿し続ける場合。
反応がほとんどなく、
フォロワーも増えず、
いいねもつかない。
すると、
「やっぱり自分の絵はダメなのかな」

と思い始め、
次第に投稿すること自体が怖くなってしまう。
一方で、
もし運良くたくさんのいいねや
フォロワーが増えたとしても、
どうでしょう。
自分よりすごい人は、
いくらでも目に入ります。
「これだけ伸びても、まだ足りない」
そう思い続けて、
いつまでも満足できない状態に陥ってしまう。
これが、
SNSでの繋がりを
ゴールにしたときの未来です。

では、
人との繋がりを
ゴールにした場合はどうでしょう
イラスト販売を目標に、
絵の依頼やグッズの販売を始めました。
最初は、
イラスト投稿を続けていても、
なかなか依頼が来ないかもしれません。
自信をなくしそうになる瞬間も、
正直あります。
それでも、
ある日ふと、
「絵を描いてほしいです」
そう言ってくれる人が現れる。

たった一人かもしれない。
でも、その一言は、
いいね100個よりも、はるかに重い。
その人のために絵を描き、
喜んでもらい、
感謝の言葉を受け取る。
そうやって少しずつ、
イラストレーターとしての活動の幅が広がり、
気づけば、新しい夢を持てるようになる。
人生そのものが、
少しずつ豊かになっていく。

考えてみてください。
SNSで、
あなたの投稿にいいねを
押してくれる人が100人いることと。
「あなたに絵を描いてほしい」と
言ってくれる人が、たった1人いること。
どちらが、
あなたの人生を前に進めてくれるでしょうか。
閲覧履歴に残る
イラストレーターになるのか。

それとも、
誰かの思い出に残る
イラストレーターになるのか。
答えは、もう分かっているはずです。
だからこそ、
SNSの中にゴールを求めるのではなく、
人と人との繋がりを、
ゴールにするべきなのです。

人生を変えるのに、
一生を賭ける必要はありません。
イラストレーターとして生きてみたい。
人生の一定期間でもいい。
その気持ちがすべての始まりでした。
正直に言うと、
「絵を売る」と決めた瞬間から、
僕の悩みは一気に増えました。

僕は平凡な学生で、
ビジネスを知らないまま
社会人になってしまったからです。
何から始めればいいのか、
まったく分かりませんでした。
それでも、ひとつだけ
はっきり言えることがあります。
この悩みは、
何も考えずに日々を消費していた頃には、
存在しなかった悩みだということです。

イラストレーターになると決める前の僕は、
「特に何も起きない毎日」を
ただやり過ごしていました。
仕事と自宅の往復。
休日はダラダラ過ごして、
日が暮れてから自己嫌悪するのがお決まり。
マッチングアプリに
胸を張って書ける趣味もない。
彼女もいない。
仕事から帰ってきて、
ご飯を作る気力すら残っていない。

それでも寝る前だけ、
明日投稿する絵を描く。
いいねがつくと、
その瞬間は少しだけ「うれしい」。
でも、二日もすれば反応は止まる。
残るのは、よく分からないモヤモヤだけ。
子どもの頃から、
絵を描くのは好きでした。
教室でポケモンを
描いているだけで楽しかった。
でも社会人になって、
まだ絵を描いているのは
もしかしたら自分だけかもしれない。

周りは「安定」や「正解」を生きている。
このまま続けて、何が変わるんだろう。
「これは趣味だから」
「仕事じゃないから」
そう言い訳しながら、
自分の気持ちにフタをしていました。
それでも、
「自分の絵で何かできないか?」
その気持ちだけは、消えなかったんです。
だから、決めました。

せっかく絵が好きで、
SNSに投稿までしているなら。
人生の一定期間でもいい。
本気で、イラストレーターになってみよう。
そこから、たくさん悩みました。
正直、楽ではありませんでした。
誰に届けるのか。
なぜ売るのか。
今の自分の絵に価値はあるのか。
どうすれば、人にちゃんと届くのか。
でも、気づいたことがあります。

その悩みに向き合えていたのは、
本気で「変わりたい」と
思っていたからでした。
絵を売ることは、
単にお金をもらうことではありません。
それは、
「自分の好きなことをやってもいい」と
はじめて自分に許可を出す体験であり、
「自分の行動が、誰かの役に立った」と
実感できる体験であり、
「会社員の自分」ではなく、
ひとりの表現者として扱われる体験です。

自分の絵に価値を感じてくれる人が、
この世界に、確かに存在する。
売れた金額の大小よりも、
「売れたという事実」が、
人生を変えます。
もし今、
「投稿はしているけど、
何も変わっていない」
そう感じているなら。
それは、
あなたが怠けているからじゃない。
才能がないからでもありません。

ただ、
僕と同じように、
ビジネスを知らないまま
社会人になっただけです。
必要なのは、
やる気でも、覚悟でもありません。
「まず何から考え、
どんな順番で動くか」を知ること。
人生のすべてを賭けなくていい。
一生やる必要もない。
人生の一定期間、
思いきって「絵を売る体験」をしてみる。
それで、十分だと思います。

夢は、
大それたものでなくていい。
ただ、
「やってよかった」と言える時間を、
人生のどこかで持てたらいい。
ここまで読んで、
もしあなたの中に少しでも
「自分も、何か変えたいかもしれない」
そんな感覚が残っているなら。
次に考えるべきことは、
才能でも、努力量でもありません。
なぜ、絵が売れないのか。

実はここに、
多くの人が気づかない
共通した原因があります。
それは、
画力の問題ではなく、
SNSの使い方でもなく、
あなたのやる気が足りないからでもない。
第二章では、
僕自身がつまずき続けた経験をもとに、
「なぜ絵が売れないのか?」を
構造として解き明かしていきます。
そして今、
その答えを整理する過程で、

絵を売るための「7つの柱」
としてイラスト販売の極意を言語化し、
テキスト作りを進めています。
まだ完成ではありません。
でも、確実に言えることがあります。
それを知らなかった頃の僕には、
遠回りしかできませんでした。

だからあなたには、
僕と同じところで
立ち止まらないで欲しいです。
それでは、
第二章でお会いしましょう!


コメント